先日、スパイダーマンのフィギュアが欲しい!と思って色々調べました。
そして、MW&MIGU TOYSという中国メーカーのアイアンスパイダーのフィギュアを見つけました。
簡単に調べたところまだレビューの情報が少ないので、購入してみました。
フィギュアに関しては素人ですが、正直にレビューをしてみたいと思います。
結論としては、
- 簡単なポーズを作って飾りたい。
- 大きめのアイアンスパイダーのフィギュアが欲しい。
- 手頃な価格である程度クオリティの高いフィギュアが欲しい。
という方には是非一度手に取ってみて欲しいフィギュアだと感じました。
パッケージ
今回購入したのはこちらの商品になります。
中国からの輸送で大体2週間弱で届きました。
開けてみるとこの様なパッケージでした。
パッケージには実際の商品がプリントされており、ホットトイズ等と比べると”おもちゃ”という印象が強いです。
パッケージの側面にはアイアンスパイダーの説明が書いてあります。
「ピーターは放射線を帯びたクモに噛まれて、蜘蛛の様な力を手に入れた。スパイダーセンスで地球を攻撃するサノスの部下に気付き、アイアンマンと共にドクター・ストレンジを救う為戦う最中に、アイアンマンが彼のために作ったスーツを手に入れた。」
という様な内容でした。
メーカー「MW&MIGU TOYS」について
裏面は色々な情報が記載されており、ディズニーの認可を得た証の認証シールも見つけました。
買った段階で公式の商品か確証はありませんでしたが、これでひとまず安心です笑
メーカーはアマゾンでは「MW&MIGU TOYS」と書いてありましたが、中国語表記では「咪咕动漫有限公司」と書くそうですね。
調べるとちゃんと公式HPもありました。
また中国で使用されている検索エンジンの「百度(バイドゥ)」が公開しているオンライン百科事典「百度百科」にメーカーの説明がありました。
- 2014年に設立された会社で、アニメーションやコミックデザイン、制作などをしている会社
- 2020年には「2020 福建省産業情報技術リーダー企業リスト」という福建省の産業情報技術における省の主要企業にも選ばれている。
実績もあり、しっかりした企業の商品であることはなんとなくわかりました。
本体と付属品(台座・付け替えパーツ等)
さて肝心の中身ですが、パッケージはロの字形になっており、スライドして中身を取り出します。
じゃん!!
本体とトム・ホランドの付け替えヘッドパーツにナノガントレット、目と手の付け替えパーツも見えます。
個人的にグッときたのが横の銀箔押しのアイアンスパイダーです。かっこいい!
中身は三層になっていて、先ほどの一番上の本体等、次にピンサーとウェブのパーツ、最後に台座という感じです。
本体とその他付属品を全て並べてみました。
ウェブは白いので黒い台座の上に並べています。
- アイアンスパイダー本体
- ピーターの付け替えヘッド
- ナノガントレット
- 目の付け替えパーツ3種
- 手の付け替えパーツ4種
- ウェブ4種
- ピンサー4本
- 台座
- 支柱
- 電池2個(LR521)
- 説明書
- +ドライバー(説明書と同梱)
上記が内容物の一覧です。早速1つずつみていきたいと思います。
アイアンスパイダー本体
サイズは1/7スケールとのことですが、メジャーで測ってみると約26cmでした。
スーツの色は、赤色と金色が光沢あるツヤツヤした質感なのに対し、青色の部分はマットなザラザラした質感です。
映画では青色部分もツヤツヤして少し光沢もありましたが、これはこれでかっこいいので個人的には大好きなポイントです。
裏側はこんな感じ。
背中のところに4つ丸く跡がありますが、ここが外れ、ピンサーが取り付けられる様になります。ここを外すのが大変だったのですが、後述します。
まず、各部の可動域について遊んでいきたいと思います。
頭部の可動域
首の可動は少なめですが、以下の通りです。
- 頭部は360度回転し真後ろも向ける。
- 上下の動きは少なめで真上を向くことはできない。
- 左右も少なめで顔はあまり傾かない。
首の可動に関してはだいぶ少なめです。頭を真上まで向けることができないので、スパイダーマンの特徴的な、蜘蛛が這う様なポーズで正面が向けないのは正直残念でした。
腕まわりの可動域
腕まわりの稼働は、肩、二の腕あたり、肘の3箇所で行えます。
- 腕は気をつけの姿勢から外側に90度近くまで開くことができます。(クリック関節)
- 肩からぐるりと360度回転させることも可能。(クリック関節)
- 二の腕あたりにも360度腕を回転させられる関節がある。
- 肘の関節は二の腕方向は普通の関節で、ウェブシューター側はクリック関節。最大で120度ほど肘を曲げることができる。
この3点での稼働は比較的申し分ないのかなと思いました。
特にクリック関節があることでポーズが決めやすいのは嬉しいです。
二の腕の関節に関しては変態です。
1点だけ、肩の付け根あたりは固定なので、全然脇が締まりません。その為腕を体の前に持ってくることが出来ないので、これまた蜘蛛の様な這うポーズは難しいです。
胸と胴の可動域
胸と胴はそれぞれ1段階引き伸ばすことができます。
引き伸ばすことで稼働が大きくなるのですが、前後の柔軟性は↑こんな感じ。
横方向と、捻りの稼働はこんな感じです。
まとめると、
- 胸と胴は1段階引き延ばすことができる。
- 引き延ばすことで、若干の前傾と後傾が可能。
- 横方向の可動は控えめ。
- 胸、胴それぞれ360度回転する関節。
ここも割と変態チックでした。
この辺りの可動もグネグネと割と良く動くなあと言う印象なのですが、1点、胴の下の関節がぐにゃぐにゃ過ぎました。
色々遊んでポーズを作るには案外問題にならない箇所ではありましたが、不安定さは否めません。
足の可動域
足の可動は、足の付け根、太もも、膝、足首、つま先で行うことができます。
足の付け根の可動は↑こんな感じでした。
太もも、膝、足首、つま先の可動はこんな感じです。
- 足の付け根は180度近い開脚が可能。(クリック関節)
- 足は前方向に90度、後ろ方向には45度ほど動かすことが可能。(クリック関節)
- 太ももの関節は360度回転することが可能。
- 膝の関節はふくらはぎ側の関節のみクリック関節で、120度ほど曲げることが可能。
- 足首は360度回転。
- つま先は40度ほど曲がる。
足については、太ももと足首が360度回転と変態な可動を見せています。
膝の関節がもっと曲がり、太ももとふくらはぎが付くくらいになれば良いなと感じました。
また足首が角度をつけられないので、横方向に足を開いた場合しっかりと足をつけることは難しいです。
しかしクリック関節に加え、変態関節で可動域も大きいので色々なポーズが決められ割と満足です。
スパイダーマン本体の感想
有名なスパイダーマンのフィギュアに、バンダイスピリッツのs.h.figuartsというものがあります。
こちらと比較すると、今回のフィギュアは、可動域で劣る大きめのs.h.figuartsと言った印象です。
右は元々持っていたs.h.figuartsのスパイダーマンですが、関節の位置が似ています。
s.h.figuartsを参考に作られたのかと思ってしまうほど。
可動域に関してはs.h.figuartsの方が全然よく動くのですが、MW&MIGU TOYSの方が10cmほど大きいです。
また、もう1つ有名なスパイダーマンのフィギュアに、リアルな造形が特徴のホットトイズというフィギュアがあります。
ホットトイズも1/6スケールという大きさで迫力があるのですが、今回のフィギュアはそれに次ぐ1/7スケールです。
ホットトイズのアイアンスパイダーは布地のスーツで覆われており、ポーズを決めるとスーツにシワが寄り劣化すると言ったレビューが散見されました。
その点で比較すると、MW&MIGU TOYSはフィギュアの劣化を気にせずポーズを作ったまま飾っておくことができます。
- 色々ポーズを作って遊びたいけどs.h.figuartsでは小さく少し物足りない。
- ホットトイズではフィギュアの劣化が心配でポーズを作ったまま飾るのは難しそう。
上の2点は、アイアンスパイダーのフィギュアに関して以前から私が思っていたことですが、MW&MIGU TOYSのフィギュアはこの2点をある程度解消できるフィギュアでした。
約13,000円である程度動くこの大きさのフィギュアが手に入るのであれば、割と良い買い物ではないかと思いました。
付属品を付け替えてみた
付属品に関しては、品質的なところで言えば良い物もあれば心配な物もありましたので、遊びながらご紹介していきます。
またLEDの発光ギミック等もご紹介いたします。
ピーターの付け替えヘッド
頭部はボールジョイントになっていて、取り外して付け替えることができます。
ピーター役のトム・ホランドの顔ですが、なかなか似てると思いませんか。
トム・ホランドがよくするモゴモゴした口が結構似てるので、特徴は捉えているかなと思います。
ちなみにボールジョイントの上部が透明になっているのですが、これがLEDになっており発光します。
ナノガントレット
ナノガントレットはこんな感じです。映画でもスパイダーマンが装着する描写はないので、付け替えパーツではありません。
惜しいのが、サイズ感的にアイアンマンが指パッチンした際のガントレットに似ているということです。
映画ではハルクがはめて指パッチンした後の物を運びながら逃げていたので、もう少し幅が太く短い印象でした。
目の付け替えパーツ3種
目の付け替えパーツは通常の目の他に3種類ついています。
- 即死モード
- 少し細めた目
- 凄い細めた目
です。
LEDを光らせないとわかりにくいので光らせてみます。
- ①背中の蜘蛛のところを外す。
- ②出てきた蓋のネジを回して外す。
- ③付属の電池を入れてスイッチを入れる
という順序でLEDを発光させることができます。
実際に光らせるとこんな感じです。
なぜか紫色に光っております。
即死モードの光は綺麗に赤く光っていますね。
手の付け替えパーツ4種
手もボールジョイントの為、取り外して付け替えることができます。
それぞれ、左上から順に
- 歌舞伎ハンド
- 握手ハンド
- ウィッシュハンド
- 指スマハンド
となっております。余談ですが、ボールジョイント最初は結構ハマりにくいのでグリグリやって慣らす必要があります。
ウェブ4種
ウェブは4種類付属し、左から
- 細長いウェブ
- 塊発射ウェブ
- 三角格子状のウェブ(大)
- 三角格子状のウェブ(小)
です。
センスはありませんが、適当にポーズをつけて遊んでみました。
ちょっとこの記事を書いている最中に色々遊んでいて、実はこんなに動くのかとか発見があり楽しくなってきました。
ピンサー4本
アイアンスパイダーといえばピンサーです。
ピンサーは4本付属しますが、注目なのが、節の長さごとに2組に分けられます。映画では良くわかりませんでしたが、細かいですねえ。
背中の丸いくりぬきから栓を抜くとピンサーの接続部が現れるのですが、これを外すのがとても大変でした。
栓に爪を引っ掛けたりはできずピッタリはまっているので、ひたすらカッターで隙間をこじ開け30分くらい格闘してなんとか全部外すことができました。
フィギュアを少しでも傷つけたくないよーという方は外すのは難しいかもしれません。
これがピンサーをつけた状態です。
で、でかい…。
ピンサーの注意点として、以下の様なことがありました。
- 節の関節に固着の程度の差がある。
→曲げやすいところは簡単に曲げられるが、固着が酷いと力をかけないと曲がらない。 - 本体との接続部が1つ緩く、スルッと角度が変わってしまうことがあった。
→ピンサー側の凸部にセロテープを巻き太くすることで解決。 - ピンサーの先がとても鋭い。
→誤って目とかに当たると大惨事間違いなし。肌をひっかくだけでも結構痛いので気をつけましょう。
固着に関してはAmazonのレビューにも固着で破損したとレビューがあり、個体差がありそうです。
このフィギュアを購入するにあたっては一番リスキーな部分かなと感じました。
とは言えポーズを決めないわけにはいきません。
可動域に制限があるとは言えこのくらいのポーズであれば決めることができます。
やはりピンサーはかっこいいですね。
今の所遊んでいて一番破損の危険性が高いパーツなので、丁寧に扱おうと思います。
台座と支柱
支柱は簡単な作りで、2本の針金の様なパーツで本体を保持します。
保持力は強くなく、あくまで倒れないくらいのソフトタッチなので、浮かせるポーズだと、胸の辺りで引っかかって支えるという感じになります。
ディスプレイの仕方には工夫が必要かもしれません。
台座は、裏面にUSBケーブルの端子があり、充電式で光ります。
恐らく光らせることはありませんが、初めのうちは少しテンションが高まります。
説明書
袋にはメーカー名のM.W cultureと广州漫屋文化と書かれています。どういう意味なんでしょう?
説明書にはアベンジャーズエンドゲームと映画のタイトルが入っています。
エンドゲーム内のアイアンスパイダーのフィギュアということがわかりますね。
この説明書の中はフィギュアを構成する部品の一覧とか、可動域とか、付け替えパーツの取り付け方法とか載っていました。
注意事項やメーカー、商品の詳細等がしっかり記載されているので、しっかりしたメーカーと好感が持てます。
スパイダーマンのフィギュアを選ぶときの私の条件
余談ですが、私がスパイダーマンのフィギュアを選ぶ際に重視したポイントは以下の点です。
また、そのポイントについて実際に買ってみての満足度も書いていきます。
可動域
スパイダーマンといえば高層ビルの間を蜘蛛の糸で飛び回るアクロバティックな動きが有名です。
映画では柔軟に飛び回ったり蜘蛛の様に地を這う様な描写もあり、フィギュアではその作中のポーズをいかに再現できるかが重要になります。
それでいうと可動域の満足度は60/100点というところです。物足りないと思う稼働部はあるものの雰囲気は出ます。
試しにs.h.figuartsと地を這う様なポーズを比べてみました。
ポーズの再現度としては可動域の広いs.h.figuartsの圧勝です。しかしMW&MIGU TOYSのフィギュアのポーズもこれはこれでピーターやりそう。
付属品の種類・精巧さ
ご紹介してきた様に、スパイダーマンのフィギュアには沢山の付属品があります。
蜘蛛の糸、ピンサー、目や手の細かな表情、形の違いは実際にフィギュアで再現するのは難しいからです。
これらの付属品のバリエーションが多ければ多いほど作中の再現度が上がるので重要です。
付属品の種類・精巧さの満足度は60/100点です。
付属品の種類で言えば、必要十分な付属品の数だと思います。
点数を落とした原因は、やはりピンサーの不安感が拭えないため、ピンサーに関しては気兼ねなく可動させるということができません。
そうなると折角の付属品なのに自由度が少なくなってしまうため、ピンサーの品質はもう少し高ければよかったなと思いました。
大きさ
あまり動かして遊ぶということはせず、ある程度ポーズは決めて飾っておくつもりだったので、迫力を求めて大きさも重視しました。
元々s.h.figuartsなどの1/12サイズを集めているならば、並んで飾るためにs.h.figuartsを買ったかもしれませんが、まだ私はフィギュア集めたてなので、大きいフィギュアメインで行きたいなと思います。
大きさの満足度は100/100点です。
どうせなら今後ホットトイズも集めていきたいので、1/6じゃないと並びが悪いと思いましたがそんなことはありませんでした。
それよりも、ピンサーやウェブで全体のディスプレイスペースを圧迫しがちなスパイダーマンなので、大きすぎず、かといって小さすぎずの1/7スケールがちょうど良いと感じました。
私が唯一持っているホットトイズ ダイキャスト版のアイアンマンマーク3です。
アイアンマンマーク3の方は、大体30cmほど。
台座の高さも違うのですが、ぱっと見そこまで大きさの差は感じません。スケールが違うので実際の身長差というわけにはいきませんが、それでも全然気になりません。
スーツの外観
これはこだわりかもしれません。
アイアンスパイダースーツは一応スーツですが、ナノテクを使っているので映画を見る限り関節を曲げた時の折りジワは一切ありません。
再現度の高いホットトイズと言えども、可動域を設ける以上そこまでの再現はできません。むしろ布地で折りジワができてしまうなら、そこの再現は私には必要ないかなと感じました。
ですので、スーツの外観としては、可動部が見えても良いので、映画のスーツに近い質感で表現され、ディテールが忠実に再現されていれば良いかなと言う感じでした。
スーツの外観の満足度も100/100点でした。
これはアイアン部分の赤金の光沢と、マットな青色の部分の質感が好みだったことが大きいですね〜。
関節を隠せば可動域は狭くなるけどより忠実に再現ができる。逆に大胆に関節を作れば可動域は広がるけどスーツの感じが出せずおもちゃっぽさが増すと思います。
個人的には可動域とリアルさがちょうど良いバランスだなと感じています。
「MW&MIGU TOYS」アイアンスパイダーフィギュアまとめ
一言で言うと、約13,000円でこのフィギュアなら良い買い物をしたと感じました。
Twitterにも書いたのですが、位置付けとしてはこんな感じかなと思いました。
ただ、やはり懸念する点はいくつかあるため、購入の際は注意する必要があると感じました。
良い点、残念な点として、
- 赤色金色の光沢と、青色のマットな質感がかっこいい。
- 十分な付属品でポーズの幅が広がる。
- 1/7スケールでポーズを決めた時の迫力がある。
- クリック関節もありポーズを決めやすい。
- 説明書書きもしっかりしておりメーカーには好感が持てる。
- トータルで価格とクオリティのバランスがいい。
- ピンサーの固着の個体差に不安がある。
- 可動域の広さを好む人は物足りなさを感じるかもしれない。
- ポーズによるが自立が難しく、支柱も頼りなさを感じる。
- ピンサーの固着の個体差に不安がある。
- 可動域の広さを好む人は物足りなさを感じるかもしれない。
- ポーズによるが自立が難しく、支柱も頼りなさを感じる。
以上のことを感じました。
ある程度ポーズを決めて観賞用に飾っておきたい方にはいいかもしれません。
ただし、口酸っぱく言いますがピンサーに関しては個体差あると思います。Amazonの品は並行輸入品の為アフターサービスも期待しない方がいいでしょう。
購入は自己責任の覚悟をもって買った方がいいと思います。
参考になりましたら幸いです。
ではまた。
IWで吹き飛ばされたマンティスを守るアイアンスパイダーのポーズを作ってみました。