栃木県宇都宮市に、昔の採石場跡を資料館にして見学できる場所があるのをご存知でしょうか。
大谷資料館と言い、SNSでも話題の写真映えと、神秘的な雰囲気が人気のスポットです。
今回はその大谷資料館にパートナーと2人で行ってきたので、ご紹介したいと思います。
- 採石場の歴史に興味がなくても楽しめるSNS映えスポット。
- 採石場の歴史について随所に配置された案内を読んで進めば、より楽しむことができる。
- デートスポットとしても、男女共に楽しめる場所。
だと感じました!!
最後に大谷資料館へのアクセスや営業時間などを載せますので、気になった方は行ってみてください。
大谷資料館について
大谷資料館は、1919(大正8年)から1986(昭和61年)までの67年間、この地で採れる大谷石を採掘した採掘場跡にできた資料館です。
軽くて柔らかい大谷石は加工がしやすく、古くから様々な建物で使用されてきたようです。
資料館と言っても、実際の採掘場跡の一部を見学しながら見て回る為、退屈せず大谷石採掘の歴史を知ることができます。
実際に行って見て頂いた方が魅力がわかるのでいいのですが、まずはちょっとでも行きたいと思って頂きたいので、私がパートナーと行った時の感想を添えてお話しします。
採石場跡の迫力
まず資料館に入る前ですが、採石場というだけあり只の岩場の風景ではありません。
駐車場から岩場を切り開いた道を歩いてきて、まず広場で目につくのが目の前のこの大きな岩場です。
岩が切り出されたであろう後の断面が、人工的でなんとも言えない不思議な迫力があります。
左手の岩場に不自然にある長方形の空間なんかは、ちょっと覗いて見たくなりますね。
ちなみに右手の岩場にある大きな空洞は中に行けますが、自動販売機が並んでいました。
ここは資料館の前にある広場ですが、他にもトイレやカフェがあり、資料館に入る前に一息つくことができます。
じゃあ本当の中はどうなっているんだ!と気になりますよね。次は資料館の地下をご紹介します。
一気に空気が変わる資料館地下坑内
さて、大谷資料館の建物はここだけなのですが、中に入ると、
- チケットカウンター
- 実際の採掘機や採掘方法などの展示場
- 地下坑内入口
があります。
採掘機などの展示場も、手掘りから機械化までの流れとその採掘方法などがよくわかり大変おもしろいです。
しかし、ここのメインはやはり「地下坑内」ですね。
資料館内右手に地下坑内入口がありますが、その脇には地下坑内の案内図があります。
とても広く、野球場が1つ収まるくらいらしいです。
しかし、実際に歩いて見学ができるのはグレーの部分だけで、それ以外は立ち入り禁止です。
写真に載せきれなかったのですが、注意点として以下のことが書いてありました。
- 地下採掘場後は一方通行です。図の順路に従って通行してください。
- 危険箇所がありますので、見学コース外には絶対に出ないでください。
- 照明器具等には、手を触れないでください。
- 酒気を帯びた方のご入場は、お断りいたします。
考えてみれば、人的に掘った地下の採掘場です。見学用に整備された箇所以外が危険なのは明らかですね。
早速地下坑内入口の階段を降りていくのですが、空気が急にひんやりしてきます。
こちらは後々地下坑内で見ることができる、地下坑内の気温の変化のグラフです。
冬場では2℃前後、夏場でも12℃前後と薄着では肌寒い気温なので、何か羽織るものがあると安心です。
ちなみに岩の足場は結露で滑りやすいのでお気をつけ下さい。
階段を降り切った先には、壮大な光景が広がっています。
言うまでもなく昔はここはただの岩でした。
それを人間の力で掘ってここまで空間を広げたと考えると、とても凄いことに思います。
見学用に整備された今は、地下の秘密基地の様な、体がうずうずして早く色々な所をみて回りたい衝動に駆られます。
薄暗い中ライトアップされた光景も幻想的で、カップルで来ても雰囲気がありますね。
気になった箇所を紹介
早速地下坑内をご紹介したいのですが、1つ1つ覚えている限りを紹介すると長くなるので、ここからは私の気になった箇所を紹介します。
天井の大穴
「!?なんか怖!!」←大穴に気づいた時のリアルな反応。
地下坑内に入って少し歩くと、天井に大きな穴の空いた場所があります。
この穴は地上まで繋がっていて、見上げると少し光が見えます。
実はこれ、地下で掘り進めた時、地上で採掘場の敷地から出ていないか確認する為に掘った穴らしいです。
天井もかなり高いんですが、大穴の地上までの厚みもまた凄い。これを掘り進むの大変だったでしょうね。
それにしても、天井に急に空いているこの大穴の不気味さは、一度感じて頂きたいです。
映画やMVのロケ地となった場所
この大谷資料館は、映画やアーティストのMVのロケ地にもなっています。
所々にその案内があり、例えば、
奥の赤くライトアップされているところは、B’zの「May」で松本さんがギターを弾いていた場所らしいです。
その他にもMV全体で、大谷資料館の地下坑内で撮影したと思われるシーンが沢山あります。
他にも、
こちらは映画「るろうに剣心 京都大火編」で志々雄真実が登場した冒頭のシーンで使われました。
櫓がいくつも建てられますが、それらが火に包まれる中志々雄真実が登場するという迫力あるシーンになっています。
広大な広さを持ち、神秘的で厳かな雰囲気を感じさせる大谷資料館ならではですね。
假屋崎省吾さんのオブジェ
大谷資料館は、何度か華道家の假屋崎省吾さんとコラボしているのですが、道中そのオブジェが何個かあります。
その中で私が一番目を引いたのはこちらです。
逆さ富士ならぬ逆さ!…なんでしょう。
手前の水溜まりは暗い為底が分からず、その不気味さも相まってなかなか衝撃的なオブジェです。
恐らく手前の水溜まりの写り込みも考えて作ったのかも知れませんが、薄暗い水溜りに赤が映えて、ちょっと綺麗だなとも感じました。
アートですねぇ…。
ちなみに手前の水溜まりは案内図で「水」と書いてある場所で結構大きいです。立ち入り禁止区域の方を覗くと、薄暗くてめちゃくちゃ怖いなと感じました。
実際の大谷石
順路に沿ってしばらく歩いていくと、実際の大谷石を見物することができます。
手彫りの時代はこれを1つ1つ切り出していたのか…と大変な労力が予想されます。
商品として加工された大谷石を見ることで、この地下坑内で実際に汗水垂らして働いていた方達の様子を思い浮かべることができます。
手彫りでは、規格の大きさに切り出す為に地道につるはしで溝を掘っていたらしいですよ。
そのあたりの採掘方法も地上の展示室に詳しく展示があるので、是非見て見てください。
記念写真では餃子を持たされる
お恥ずかしながらパートナーと撮った記念写真です。
地下坑内では、記念写真を無料で撮っていただくことができました。その後地上の資料館の入り口で名刺サイズほどの小さな写真は頂けたのですが、大きな写真は1000円ちょっと費用がかかります(金額うろ覚えですみません)。
旅の思い出ですので、勿論大きな写真を購入いたしました。
写真を撮る際、「これよければ〜」とカメラマンのお姉さんに餃子を頂きました。
やっぱり宇都宮と言えば餃子なんですね笑
大切に抱えて撮って頂きました。
餃子を抱えたい方は是非!
その他の見どころ
その他にも、詳細は省きますが様々な見どころがあります。
- 壁画の様な模様の採掘後
- リアルな手掘り作業員の人形
- 何かの儀式が行われていそうな祭壇の様なオブジェ
文字で見るだけでも気になってきませんか?
気になった方は是非足を運んでみてください。
そっとその他の画像を置いておきますね
※スマホ等で表示がずれ見にくい場合はすみません。
大谷資料館へのアクセス・料金等
住所 | 〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町909(カーナビに住所を入力して案内して貰うと、山の中で迷子になる恐れがあるそうです。施設名や電話番号で検索をしてください。) |
電話番号 | TEL:028-652-1232 FAX:028-652-0010 |
営業時間 | 4月~11月9:00~17:00(最終入館16:30まで) 12月~3月9:30〜16:30 (最終入館16:00まで) |
休館日 | 4月~11月無休 12月~3月毎週火曜日休館(火曜日が祭日の場合翌日休館) 年末・年始 12月26日~1月1日休館 1月2日、3日は、10:00~16:00(最終入館15:30)の短縮営業となります。臨時休館の場合がございますので、電話でご確認ください |
入場料金 | 大人:800円 子供:400円(小・中学生) ※未就学のお子様は無料です。 ※身障者手帳をお持ちの方は、ご提示で団体料金と同額になります。 【団体】※20名様以上 大人:700円 子供:350円(小・中学生) |
アクセス | 【高速道路から行く場合】 ◇東北自動車道 鹿沼I/Cから車で約20分(13km) 宇都宮I/Cから車で約12分(8km) ◇北関東自動車道 宇都宮/上三川I/Cから車で約40分(20km) 壬生I/Cから車で約30分(18km) 【路線バスで行く場合】 JR宇都宮駅西口6番乗場から大谷・立岩行きに乗車し約30分 東武宇都宮駅からは、東武駅前バス停で大谷・立岩行きに乗車し約20分 資料館入口で下車して、徒歩約5分 |
URL | http://www.oya909.co.jp/ |